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とあるブログ
お久しぶりです。前回の更新が2021年8月25日。それから約半年が経過しています。
題名の通り、いろいろありました!一つずつ書いていきます。

■ 転職(2021年10月)
2021年3月頃から再就職のための活動を始めていました。
今までの流れを改めて書くと、
2016年4月:博士課程進学
2016年5月:前職に入社

2020年4月:前職を退職(丸4年勤務、退職について詳しくはこちら
これ以降は博士課程のみの学生として活動してきました。

ただ、貯金を崩しながら生活し続けることはやはり厳しく、研究と並行し、転職サイトを活用しながら再就職先となる会社を探していました。
ポスドクも少し考えましたが、後述の結婚のこともあり、大学等を転々とする生活はやはり想像するだけで大変そうで、自分自身の研究者としての力も疑問があったこともあり、一般企業で考えていました。

また、博士課程を修了してから新卒扱いで就職先を探すことも考えたのですが、修士終了時の就活ですら苦労したこともあり、さらには前職での経験を活かした方が年収も落ちづらいだろうと考え、転職で行くことにしました。

4つほど転職サイトに登録し、それぞれの転職エージェントさんと相談しつつ、書類(履歴書や職務経歴書)を作ったり応募に出してみたりと活動し、50社ほど受けて5社ほど面接、1社から内定をいただくことができました。
面接は全てZoomなどの遠隔ビデオ通話サービスで行われたため、沖縄にいながらにしてできたのは良かったですね。コロナ禍ならではでしょうか。
ある1社などは、海ヤドカリ論文のための追加実験中で、瀬底研究施設の居室で面接を受けたりもしました。

いくつか面接を受けることができたのは、比較という点では良かったです。
設定した面接日程を直前に変える企業があったり、おそらく希望年収だけが折り合わずに採用を見送られたり、別の会社で採用担当をしていて引き抜かれたんだろうなぁ…という人ひとりだけで、技術面の話が通じない人が担当だったりなどなど…。いろいろありました。

その中で、合う企業が見つかったのは本当に良かったことだと思います。

最初は沖縄県内で探していましたが希望に合う企業が見つからず、結局は実家のある関西圏も条件に追加して探し、関西圏に戻ることとなりました。実家から1時間程度の場所に住んでいます。
2010年3月末から2021年9月末まで11年間生活した沖縄に別れを告げるのは寂しかったですね…。
いつかは戻りたいです。



↑ ラスト那覇空港。

■ 結婚 (2022年3月)
 なんと結婚しました!
お相手は琉大の吹奏楽部の後輩で、就職してからの付き合い始めました。
沖縄の人なので、義実家を訪れる際は沖縄に帰れることになります。嬉しい!
頻繁に戻りたいところ。

このブログを始めた当時は僕は男子校に通う高校1年生でした。
6年間まともに女子と話さ(話せ)なかった僕がまさか結婚とは…。当時の自分に今の状況を言ったらどう思うでしょうか。冗談としか思わないような気もします。

向こうとしては、住み慣れない沖縄県外での生活になります。
関西は車の運転が荒かったり、スーパーで変なおじさんに絡まれたりと、治安が良くない面もあるので気をつけなくてはいけません…。(すでに経験あり)

■ 学位取得(2022年3月18日)
 学部4年、修士課程2年、博士課程6年の12年間の大学生活を経て、なんとか博士(理学)の学位を取得できました!
学位論文の題名は
「Comparative studies on reproductive characteristics between the terrestrial hermit crab Coenobita rugosus and the marine hermit crab Clibanarius eurysternus in Okinawa-jima Island
(沖縄島に生息する陸棲ヤドカリ(Coenobita rugosus)と海棲ヤドカリ(Clibanarius eurysternus)における生殖特性の比較研究)」
で、その名の通り、オカヤドカリ(ナキオカヤドカリ)と海のヤドカリ(イモガイヨコバサミ)の生殖特性を比較した研究になります。

具体的には、
・生殖の季節性:1年のうちどの時期に産卵するか?産卵は複数回行うのか?生殖腺の発達を促す環境要因は何か?等
・産卵の周期性:産卵期(繁殖盛期)において、産卵と月相周期の関連性はあるのか?抱卵した胚と体内の卵巣との関連性はあるのか?等
・放幼生の周期性:幼生放出行動(孵化寸前の胚を母親が体を振動させてその刺激で孵化させ・放出する行動)が起きる時間と潮汐の関係、また日と月相との関係はどうなのか?ある1個体が放幼生を行うインターバル(日数)は?等
といったことについてそれぞれのヤドカリで研究し、比較したものです。

陸棲のヤドカリとして、オカヤドカリ属の中で海にほど近い場所に棲息するナキオカヤドカリを、
海棲のヤドカリとして、潮間帯(潮が満ちているときは海の中、引いているときは陸になるエリア)の上部=陸に近い場所に棲息するイモガイヨコバサミを選択し、違いや特徴を浮き彫りにすることを目的としました。

オカヤドカリは修士の頃のデータのままで、海ヤドカリは仕事をしながら後輩にサンプリングを手伝ってもらったりしたデータであったり、仕事を辞めてから行った実験のデータをまとめたものになります。

学位取得のためには、
・講座の単位取得(座学4種)
・査読付き論文への投稿2報(うち少なくとも1報は筆頭著者である必要がある)
・学位論文の執筆・最終審査会でのプレゼン
が必要です。

2つ目の「論文2報」が大変で、まずは修士の頃のオカヤドカリのデータをまとめて論文にしたのが記憶に新しいですね…。これは2019年に公開されています。
そして一番(かな?)大変だったのが、海ヤドカリのデータをまとめて論文にしたものです。2021年12月にアクセプト・公開され、学内期限的にも結構ギリギリだったと思います。

とまぁ、いろいろありながらも、何とか最終試験もクリアして3/18に学位を取得することができました!これで博士(理学)を名乗ることができます。
ただ、現状では本当に「名乗ることができる」だけで、特にそれを使って何か、ということはないですね…。

昔からの夢だった「ヤドカリ博士」になれた、ということで、自分の中で一種の折り合いといいますか、節目にできたんじゃないかなぁと思っています。
これからは家庭のことや仕事のことに力の配分を傾けられる、ということで人生の中でもステージが変わっていくと思います。

-----

そんな感じの近況報告でした。

ブログ記事については、これからもうちょっと時間もできるはずなので、趣味寄りのことを色々書いていければなぁと思っています。まずは使っているスマホやPCの紹介や、家で構築した環境についての忘備録を兼ねた紹介からかな…?

あと、筋トレも長らくサボっていたので再開していきたいですね。

では!
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