2020年も5月に入りました。
前回の更新の頃には出始めていた新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るいはじめ、緊急事態宣言が出されるまでになりました。
ここ沖縄でも例外ではなく、イオンライカムでは専門店はすべて臨時休業で食品館のみ営業、という事態になっています。それよりも、国道の電光掲示板に「不要不急の外出は自粛ください」とずっと表示されているところに異世界感すら感じてしまいます。
ちなみにマスクは全然買えてません。どこに売ってるんだ。一応少しは手元にあるのですが、いざというときのために残しています。
さて、衝撃的なブログタイトルかと思いますが、実は、そうなんです。
2016年5月に入社して、今まで研究員として働いていた会社を4月末日付けで退職いたしました。丸4年ですね。
修士2年の就活の頃に
色々あって、修了する2016年3月時点で内定無し、という状況の中、社会的な肩書だけは失うまい、と思い、「こんなこともあろうかと」残しておいた博士課程への道を歩み始めたのが2016年4月の頭のこと。
それでも、やっぱり生活するために働かねば…という思いのもと就活を続けていたところ、縁があって、今の会社(昨日退職しましたが)に入ることができました。
博士課程は「長期履修制度」を活用してPh.D取得することを目指すこととし、仕事は平日フルタイムで働くという「二足のわらじ」で進めていくことに決めたのでした。
(今思うと、修士の就活がダメだった(特によく最終面接で落ちていた)のは、バカ正直に「働きながら自分の研究もしたいです」って言っていたからですな。まぁ事務職で応募してきた人がそんなの言ってたら普通採らないわ…。
でも僕は嘘のつけない性格なので、それはそれで良かったのかもしれません。)
琉大の長期履修制度の申請タイミングにより、D1は通常通り・D2, D3の期間がそれぞれ倍々に伸びて、計5ヶ年計画にて仕事と自分の研究の両立を計ったわけですが…、
ぶっちゃけ無理でした。
平日フルタイムで働いて、家に帰る頃には体力も気力も使い切り、週末は回復に充てる、という、まぁ普通の人間の生活ですね。
ただ、会社としては自分の研究も応援してくれている、というありがたい状況であったことから、月相に合わせて有給を取得し、サンプリングに行くことはできていました。
そして働き始めて4年が経過する頃、ふと考えるようになりました。
このまま仕事を続けていて、給料がよくなるのか?
仕事は楽しいこともあるけれど、これが自分のしたかったことか?(ま、したいことを仕事にできる人のほうが少数だとは思いますが)
定年までかどうかは分からないが、ずっとこの仕事をして歳をとっていくのか?
今の調子で、Ph.Dを取得することは無理なんじゃないか?単位取得退学になるだけじゃないか?
そもそも、僕が滋賀から沖縄へ来たのは、オカヤドカリが好きで、その研究をしたかったから、という理由のはず。
ならば、その初志を貫徹しないと、僕の人生は解決しないのでは…?
修士2年の頃は、まずは就職せねば…という強迫観念(というと言い過ぎかもしれませんが)に駆られていて、自分がしたかったことと向き合っていませんでした。
実際、修士のデータはほとんどM1の頃に取得したものだけで、M2では公務員試験対策に没頭していました。(それも、当時は最善を尽くして考えた作戦だったわけですが。)
就職できたのはとても幸運で良かったけれども、このまま本当にしたかった好きな研究はなおざりにして歳をとって、いつかどこかで誰かと結婚して(←結婚できればですけど)、オカヤドカリのことをずっと「喉の奥に刺さった小骨」みたいに考えながら死んでいくのか……?
と思うと、(それではいけない)と考えるようになってきました。
いけない、というか、どちらかというと「後悔したくない」ですかね。
そういうわけで、仕事を退職し、まずはヤドカリでPh.Dを取得することに専念する、という決断を行いました。
その後は、もちろんアカデミア系にて研究したい、という思いが強いですが、やはり厳しい世界であるというのも事実だと思うので、そこは自分自身の実力とタイミング等で決めていきます。
4年間とはいえ社会人を経験できましたし、その中の研究も(材料化学的な分野でしたが)結構楽しく、やはり自分は研究をするのが好きなのかな、と仕事の中で気づくことができました。
ここで、一旦の節目を迎え、次へと進んでいくことにします。
……と思っていたら、なんとコロナの影響で琉大が入構禁止になり、教員ですら1時間しか大学内に居れないという状況になってしまいました。タイミング悪いな…
学部生はWebで講義を受けることができると思うのですが、院生は実験室に居ないとサンプルも無いし実験もできないんですよね…。
大学は研究機関であるはずなので、その本来の機能をできるだけ早く取り戻せるようにしてほしいものです。
一応、現時点では5月の連休明けまで入構禁止とのことですが、伸びそうなんだよなぁ……。
ま、できることをするしかないというわけで、今まで摂るだけ採っていたサンプルの情報のパソコンでの整理や、論文を読むことをStay at homeでおこなうだけですね。
もともとインドア派なのであまり苦ではないですけれど、生活リズムだけ崩さないように注意しようと思います。生物リズムの研究をしている身なので。
今は深夜の1時過ぎなわけですが。(オチ)
これからは、ちょこちょこ気分転換に、所持しているガジェット(PCなど)について軽い記事をこちらで書いていきたいな~とかも考えています。
では!
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