忍者ブログ
とあるブログ
久方ぶりです。僕は元気です。
このブログの存在を忘れかけていた…いや、忘れてはいなかったけど記事を書く気が起きなかった…いや、記事を書く時間がとれなかった、と言った方がいいのでしょうか。何ヶ月ぶりかの更新です。

 4月に4年次になってからもう5ヶ月以上が経ちました。
4年次になるともう履修する講義も少なく、教員免許や学芸員資格を取得しない自分は、前期では「生物学ゼミナールⅡ」と「卒業研究」という二つの講義しかありませんでした。

 「ゼミナール」は週に一度ある講義で、通称「ゼミ」と呼ばれています。いわゆる(文系の)ゼミとは違い、みんなでわいわい旅行…などではなく、まじめな(と言ったら真面目な文系のゼミの方々に失礼ですが)「論文紹介」です。
 内容は、過去5年以内に発表された英語の論文を読み、日本語でパワーポイントのスライドを作って紹介する、というものです。英語の勉強にもなるし、論文の構造・書き方も分かるし、発表の仕方も学べるしで、考えてみればいいことだらけなんですよね。その分大変ですが。

 学期中に2回発表の機会があり、1回目は自分の卒論に関係する論文、2回目はジェネラル(一般的)な内容の論文を紹介することになっていたのでした。
 僕は、1回目にヤドカリの個体群(個体数や雄や雌の割合など)の季節変化についての論文を紹介しました。自分の研究では生殖年周期を扱っていて、ちらっと読んで参考になるかな、と思ったのでこれにしたのでした。 2回目は、「音楽が免疫に与える影響について」の論文を紹介しました。これは、アップテンポの曲・静かな曲・ただの休息を3グループの人達にそれぞれ与えて、免疫に関係する物質(サイトカイン)の量がどのように変動するか、を調べた研究だったのですが、結果はあまり芳しくなく、採取した血液からサイトカインが検出できず、最後には「アップテンポの曲では血圧がちょっとあがったよ」という結果しか残されていませんでした。……これはちょっと…という感じでしたね。

 発表の後には学生や先生からの質問に答える時間(質疑応答)があり、これがかなり緊張しました。特に、1回目の論文紹介では、自分の研究に関係してることだし答えられないとヤバイ、という強迫観念?にもとらわれていた気がします。


 「卒業研究」は、その名の通り配属された研究室で卒業研究をするものです。特に決まった時間にある、という講義ではないですね。
 自分の卒業研究のメインはオカヤドカリの生殖年周期についてで、幼生を海に放す「放幼生行動」のピークと、卵巣(雌が持つ、卵を作る体組織)の発達とが関連付いているかどうかを調査しています。また、普通に海にいるヤドカリも比較対象として同じようにサンプリングしています。
 オカヤドカリは日本では天然記念物に指定されています。(沖縄返還前に発見されて指定され、返還後に「いっぱいいるじゃん!」となったとかなんとか話はいろいろありますね) なので、簡単には「サンプリング」できないのですが、先生との連名で文化庁に申請を出したところ無事に採取許可がおり、卒論に使えることになったのでした。よかったよかった。

 講義「卒業研究」では、学期の終わりに「中間発表」があり、自分の研究を学生と先生に紹介しました。もちろん質疑応答もありました。緊張きんちょう。
 発表用に最初に作ったスライドは「自分のやったことを発表時間内にすべて紹介する」ための情報の羅列でしかなく、それはそれはひどいものでした。 研究室で何回も発表練習と手直しを行い、やっとこさ見せられるレベルになった時には安心しました。 …ゼミでの経験が生かされてなかったですね。反省反省…。

 発表練習・本番という経験をして、「これは吹奏楽の演奏と同じだな」と感じました。毎回毎回、練習して問題点を洗い出して、いざ発表、という感じ。ただ吹奏楽は本番でも周りに仲間がいて同じフレーズを吹いていたりと少し安心感があるのですが、このスライド発表は完全に一人。しかも作曲者が作った楽譜を演奏しているのと違い、「どのように伝えるのか」(演奏でいるとピアノ、フォルテッシモ、やクレッシェントなど?)も自分の裁量にかかっているので、こわいことこの上なかったです。ソロコン(ソロ・コンテスト)とかこんな感じなのかな…。

 まぁなんだかんだいろいろありましたが、中間発表も無事終了。質疑応答も(自分の中では)そつなくこなせ、成績では過去最高GPAの4.0(つまるところ、全部A!!)をたたき出せました。……ま、講義2つだけですしね。


 勉強以外の話はというと…
5月に、アメリカ海兵隊と琉大吹奏楽部のジョイントコンサートに参加しました!引退したOBで練習にもろくに参加できなかったのにも関わらず、1stのコンマスの席(最前列左端)に座ったりソロを吹いたりとでしゃばっていました。あれでよかったのか…?



↑ 演奏を録画してくれた人がいくつかアップしてくれています。さあ、僕はどれでしょう…?

 合同練習が2回ほどあり海兵隊の方と話をする機会があったのですが、……もちろん英語。(しかもクラリネットの方々は結構早くしゃべって聞き取りづらい…) 基地内のバーガーキングで昼食を一緒に食べたり、バイキングのレストランで一緒にご飯を食べたりと演奏以外でも楽しんでいました。食べてばっかりですが。
 演奏会終了後も、BBQをしたりカラオケに行ったりと、後輩たちとの交流は続いているらしいですね。

 コンサートでは、琉大ステージ、海兵隊ステージ、合同ステージという感じでプログラムが流れていったのですが、やはりプロの演奏は違うちがう。音が全然違って圧倒されました。 大学生のサークル(部活)とプロとの差を見せつけられた気がしましたね。…何だか、悔しかったですけど!

 5月にある吹奏の合宿に顔を出したり、9月28日にある琉大祭、12月にある定期演奏会にも出演する予定を立てたりしていて、吹奏とはこれからも関わりを持っていきたいと思いますね。楽器を吹ける能力は使わないと勿体ないし、それで人とのつながりも生まれますからね!なんてことを言ってみたり。
 (あと、最近お腹が出てきて、それをへこませるために楽器を吹きたい=腹筋を使いたい、というのも少しあります…w)




 話を最近に持ってきて。
去る8月26日、琉球大学大学院理工学研究科の入学試験がありました。いわゆる「院試」ってやつです。27日には面接がありました。
そして、今日、9月11日にその合否発表がありました。

 結果は無事合格、ほとんどの受験生が合格でしたが、一安心しました。これから修士の2年間、さらに深くオカヤドカリの体内時計・時間を知る仕組みについて研究していきたいと思います。


 今は、9月29日から台湾で行われる9thECSの発表準備(のためのサンプル処理)に追われています。院試の勉強の間は実験を行っておらず、結果、サンプルが溜まっていて、実は結構やばいかもです。
 10月3日に日本に帰ってきて、また5日からは韓国の済州(チェジュ)島へ行って修行?をしてくる予定です。自分の今いる研究室にちょっと前まで所属していて、今は向こうで独立した研究室を持っている方の元で研究のお手伝い?をする…らしい(実は自分もよく分かっていない)です。 多分、研究者としての心構えとかを学び取れ、ということなのだと思っています。 新月と満月は外れるようにしてもらうため、卒研のサンプリングなどとも被らないので安心あんしん。 うちにいる可愛いかわいい「しま」も、後輩が預かってくれるということで心配なし。存分に楽しんで?来ます。




 今回の更新はこんな感じでした。院試は終わりましたが、ECSの準備、琉大祭、台湾、韓国、そして後期開始と慌ただしい生活が待っていそうです。夏休みはいずこ…
 それでは、これにて!! 次は台湾編かな…?(笑)
PR
※ この記事にコメントする
Name
Title
Text Color
URL
Comment
Password
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
■ コメント一覧
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

最新コメント
[05/03 かずね]
[04/24 遠い三重の大地より]
[02/27 のぞみ]
[12/11 のぞみ]
[09/13 ロマン]
ブログ内検索
プロフィール

HN:
なおたん

年齢:
32

HP:

性別:
男性

誕生日:
1991/09/04

職業:
会社員

自己紹介:
既婚 博士(理学) オカヤドカリ しまぁ カービィ スタァライト 筋トレ 写真 クラリネット
バーコード
アーカイブ
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]