とあるブログ
久しぶりのブログです。
今回は自作PCの話です。

2024年2月、これまでメインとして使っていたメーカー製のPC(ASUS HURACAN G21)をリビング用の共有PCにすることにして、代わりに新しくPCを組み立てることにしました。

これまでのメインPCについて、
それほどスペックが低いというわけではなく、見た目もかっこ良く気に入っていましたが、ゲームをする時に少し重いかな~と感じ始めていました。(特にホグワーツ・レガシー)

小さな筐体(電源はアダプター2本で外に付けますが)にミッチリと詰まっていて、M.2 SSD1つと、2.5インチサイズのsATA SSDを2つ、3.5インチサイズのHDDを1つ積むことができる、中々優秀なやつです。



2019年から使用しており、メモリ(おそらく小型化のため、ノート用のSODIMMが使われています)を32GBから64GBに増設したり、専用のケーブルを海外から仕入れてSSDを増設したり、メインのM.2 SSDを513GBから2TBに換装したり、埃を吸い込んで時折不調になるGPUを分解清掃したりと、いろいろ弄くって約5年使っていました。



↑ 横っ面を開けた様子



↑ GPUの分解清掃の様子

最終的なスペックはこんな感じです。

CPU:Intel core i9-9900K
メモリ:64GB
GPU:GeForce RTX 2080
メインドライブ:M.2 NVMe SSD 2TB
データ用1:sATA SSD 2TB
データ用2:sATA SSD 2TB
データ用3:sATA HDD 8TB

ここから、映画やビデオなどを保存する為にHDDを16TBのものに替えたり、sATA SSDを抜いて1TBのものに差し替えたり等して、リビング用の共有PCとしました。

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で、新しいメインPCの話です。
元職場の上司から自作PCについて教わって、旧リビング用PCを組み立てていたこともあり、今回はメーカー製のものではなく、自分でパーツを選んで作ることにしました。

2024年2月当時で、
・良いスペックで組みたいな~
・ピカピカ光らないPCが良いな~

ということを考え、ASUSのProArt(プロアート)シリーズに目を付け、それでほぼ一式を揃えました。



↑ ケースには「ProArt PA602」を選定。後ろにいるのは飼い猫のしま。
最初、家の前に届いていた段ボール箱を見た時は、(やらかした…)と思いましたwデカすぎる…



↑ マザーボードは「ProArt Z790-CREATOR WIFI」黒に金色のシックな感じが格好いい。
CPUは、特に深く考えずにIntel core i9-14900Kを選定。これが大失敗の元に…。



↑ 発熱するCPUを冷やすCPUクーラーは、簡易水冷の「ProArt LC 420」。140mmのファンが3つ連なる420mmサイズで、市場にある中ではほぼ最大です。これで冷やせないCPUは無い(はず?)
ちらりと映っていますが、GPUは「PROART-RTX4080S-O16G」。GeForce RTX4080 Superを搭載しながらも2.5スロットに収まるスタイリッシュな奴です。デザインも黒と金で統一されてピカピカ光らない。シックでかっこいい~
(流石に値段が高すぎるので、4090は買えません…)



↑ 電源は、これなら十分余裕だろうということで1200W電源の「ROG-THOR-1200P2-GAMING」を選定。消費ワット数がリアルタイムで表示される機能があるのですが…



↑ 残念ながら、ケース付属のカバーで覆われる上に、設置した机のカバーがあるせいで、どうやっても見えなくなってしまいましたw
光るパーツは、簡易水冷のインジケーターのみ。かっこいい~

あとは、メモリにはコルセアの光らない&黒いメモリ(DDR5-6400 32GB×2枚)を選んだりと、見た目にも性能にもこだわりました。

CPU:Intel core i9-14900K
メモリ:64GB
GPU:GeForce RTX 4080 Super
メインドライブ:M.2 NVMe SSD 4TB(Samsung 990 Pro)
データ用:SSD 2TB×2個、HDD 16TB, 8TB, 4TB等多数

お子が産まれる前でないと、こういったことは出来ないよな~、産まれた後は忙しくてPC組み立てなんか出来ないよな~
…みたいな言い訳を自分にしつつ、組み立て終わりました。

これで、もうしばらくはPC更新なんてできなくなるな~
などと思っていました。

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と こ ろ が

2024年4月、組み立て終わってから約2ヶ月、
何故かWindowsがブルースクリーンで落ちるようになり始めました。

あとは、ゲームをしようとしたら「GPUのメモリ不足ですよ~」と表示が出たり…。
(4080 Superは16GB積んでいるので、これで少ないと言われたら4090買うしか無くなる…それは明らかにおかしい)

最初、原因が分からず、いろいろと調査をしました。
上記に挙げたパーツのどれがおかしいかを一つずつ探っていくわけですね。

・メモリ
ブルースクリーンでよくあるのが、メモリ関係のエラーや故障です。
2枚から1枚に減らしたり、
オーバークロック(6400MHz)を定格(3200MHz)に落としたり、
メモリチェックテストを行ったり
しましたが、何も状況は変わりませんでした。

新品のメモリ(折角なので、既に持っていたものよりもちょっと早いDDR5 6600MHz 32GB×2枚)を追加購入して刺してみるも、全く変わらず。

よって、メモリの異常ではないことが分かりました。
(ここで無駄な出費をしている)

・GPU
GPUをいったんマザーボードから引っこ抜き、CPU内蔵のグラフィック機能から画面出力を行うようにしました。
もしGPUが逝かれていた場合、この方法で試すことによってブルースクリーンの原因がGPUだと分かるわけですね。

…変わりませんでした。

・SSD
新しく買ったSSDが壊れていた疑惑を解消するため、
家に転がっていた別のSSDをマザーボードに刺して動かそうとするも…
そもそもWindowsのインストールが進みませんでした。

マザーボードの別のスロットで試したりもしましたが変わりませんでした。

・CPU
よって、残るはCPUくらいだろうということで、IntelのCPU、14900Kが諸悪の根源であることがほぼ確定となりました。

2024年4月当時は、IntelのCPUが劣化故障するという話はあるにはあったのですが、ウワサ程度でしかなく、自分も(ホントかな~?変なオーバークロックやったんじゃないの~?)くらいの認識でした。

ただ、状況証拠からも、IntelのCPUがブルースクリーンを引き起こしていることはほぼ間違いが無く、いったんCPUを購入したお店に連絡して確認してもらうことにしました。

結果、CPUの故障であることが認められ、まだお店の保証期間内であったため、新品をすぐに送ってくれることになりました。

なお、CPUが無い期間のツナギのために「core i3-14100」を購入し(本来必要のない無駄な出費)、使っていましたが、問題は何も起きず、快適そのものでした。性能は低いですが。

その頃から、TwitterでもIntel CPU劣化故障に関する情報がポツポツ出始め、電圧設定や電流設定を下げて運用しないと“CPUが壊れる”ことが公になっていきました。

Intelは、2024年5月中に声明を発表するとしていましたが、結局何の音沙汰も無く、6月の下旬に英語サイトのCommunity内で「まだよく分からんわガハハ」みたいなことを言っていました。

CPUの劣化を遅らせると言われる「Intel Default Settings」が設定できるBIOSが配布されましたが、性能は大幅ダウンし、CPUクーラーが音を立てて回ることも無くなってしまいました。
※標榜していた性能を発揮できないことについて、2024年9月現在でもIntelは何の保障もしてくれていません

その後なんやかんやで、8月上旬に0x129マイクロコード修正版とされるBIOSが配布され、これを適用し、CPUにかかる電圧を制限すると「劣化故障しなくなるかもよ」(by Intel)みたいな状態になりました。
※このマイクロコード修正で、CPUの劣化故障が起きなくなるとは断言されていない




書きぶりでお分かりになるかと思いますが、
僕からのIntelの評価は地に落ちました。

旧メイン機の9900Kは何事もなく5年も動いてくれているし、
何ならもっと古い、2012年に購入したASUS TAICHIの第3世代core i7(低電圧版)もまだ動いています。(かなり気に入っているノートPCの為、時折起動させています)

当初標榜していた性能を発揮できず、声明は期限内に出さず、声明を出したとしても”情報を探していた人”しかたどり着くことのできな場所でしか出さず(しかも英語のみ)、さらには、また壊れるかもしれないという危険性を排除しきれない。

…いや~~…


それに輪を掛けて、2024年8月にまたCPU 14900Kが壊れてブルースクリーンを連発するようになりました。

経験すると分かるかもしれませんが、

・普通に使っているだけなのにいきなり青い画面になって電源が落ちたり、
・ゲームがいきなり落ちたり、
・ブラウジングしていたらエラー(STATUS_ACCESS_VIOLATION)が出て白い画面になり手動更新する必要があったり、
・放置していたらPCがいつの間にか再起動していたり

…すると、かなりフラストレーションが貯まります。

この2つ目のCPUについては、Intelカスタマーサポートに直で連絡して「返金」対応してもらうこととし、
そして、ちょうどよく、AMD社の新しいCPU・Ryzen 9000シリーズが販売になるということで、IntelからAMDに乗り換えることにしました。

勿論(?)、選んだのは最上位のRyzen 9 9950X。

マザーボードはIntelのものとAMDのものとで互換が無い為、それも新しく購入する必要があります。
ここでもProArtシリーズを選び、X670Eを選定しました、後から「X870E」が出る予定ではあるのですが、それまで待てないのと、「ProArt X670E-CREATOR WIFI」にはX870Eの要件であるUSB4端子も既に付いている為、これで十分じゃないか、ということで。

折角?Windowsをクリーンインストールするということで、メインSSDを”耐久性最強、ランダムアクセス性能最強”と名高い「Intel Optane 905P 1.5TB」を追加購入してシレッと差し替えました。
(元のSamsung 990 Pro 4TBはゲーム用ストレージとして運用)

そんなこんなで、1年に2回もPCを組み立てることになってしまいましたが、新しいRyzen機になってからは、ほぼほぼ快適に動いています。

一部のゲーム、というか一つのゲームだけは、プレイ中に特定のCPUコアだけに負担がかかり、OSレベルで動作がガクガクになる現象が起きていますが、そちらは運営に問い合わせ中です。(対応してくれるだろうか…)

また、速度等の違う(6600MHzが2枚と6400MHzが2枚)メモリ同士を組み合わせて4枚で運用するのはRyzen機では厳しいらしく、6600MHzの2枚だけになりました。
(Intel機では5200MHzに設定していれば普通に使えました。)

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まとめ

IntelのCPUにより被った被害

・時間と手間
・メモリ代金(まだフリマサイトで売れていない)
・マザーボード代金(まだフリマサイトで売れていない)
・i3-14100の代金(まだフリマサイトで売れていない)
・CPUグリス代金(1回塗るだけで済んだところが、5回も塗るハメになり追加購入した)

というわけで、これから10年はIntel CPUを積んだパソコンを新しく買うことはしないと思います。恨みつらみを書きたくなるのも分かりますよね…?

今、恒常的に使っているWindows PCとしては、常時起動用ミニPCとサブ用のノートPCがあるのですが、そのどちらもRyzen搭載なので、ほぼほぼIntel CPUからは離れられていることになります。(リビング用として使われている旧メイン機を除いて)


結論:機械は信頼性が第一。

というわけで、今回の記事はこのあたりで。

では!

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